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他人事じゃない・・・10代から知っておきたい脳卒中のこと。

脳卒中に対しては正しい理解が何よりも大切

脳卒中というと脳出血やくも膜下出血をイメージする人も多いでしょう。脳梗塞も脳卒中に含まれる症状となります。しかし勘違いをしてはいけないのは、脳卒中のこれらのイメージは、「氷山の一角」ということです。
脳卒中というのは「脳の卒中風」と言われるものです。この卒中風というのは、卒というのは急にくる症状、急激に病態を変えていく症状という意味があり、中風というのは外界の刺激に影響され、それによって出てくる病気という意味があります。
それゆえに脳の全ての症状、病気に対して脳卒中というのは当てはまります。症状がなくていきなり意識を失うことや、呂律が回らない等身体機能に影響を与える症状自体も脳卒中と判断をすることができます。脳に関する症状、身体的影響を脳卒中と考えていく必要があります。
代表的な症状が脳出血、脳梗塞、くも膜下出血というだけです。

このことから脳卒中というのは割りと身近なものであるとわかります。脳の血流に関して障害が出てくればそれはもれなく脳卒中である可能性がとても高くなります。では、脳の血流障害が出てくるとどのような症状が出てくるのかという疑問を持つ人もいることでしょう。
脳梗塞、脳出血、くも膜下出血ではない「脳の血流障害の症状」を知ることが、実は脳卒中を予防していく、理解していく上でとても大切になります。

一過性脳虚血発作について熟知しておく

一過性脳虚血発作というのは簡単に言ってしまうと、一時的に脳卒中になる症状・病気となります。正確にいうと、一過性脳虚血性発作というのはあくまでも発作あり、病気、症状ではないのですが、これを放置してしまうと脳卒中へのリスクが極端に跳ね上がります。この一過性脳虚血発作というのは、一時的に手足に痺れがくることや、感覚が麻痺していく、呂律が回らなくなる等の症状が見られるようになります。しかしすぐに、それらが回復するのが特徴です。というのもこの状態は脳の完全な血流障害が起こっているのではなく、体の「血流障害を改善しようとする機能」が働き、一時的に障害が生じても改善していくことになります。改善していったとしても、安心はできずすぐに詰まってしまうリスクの高い状態であることが多く、一時的にでも脳卒中のような症状が見られた時には、「脳卒中」と判断をして、検査・治療を受けていくことをオススメします。「血流障害を改善しようとする体の機能」はあくまでも応急処置であり、危険信号と捉えておくこともできます。



脳卒中は人によってその姿を変えていく

一番注意をしなければいけない点は「脳卒中には個人差が大きくある」という点です。一過性虚血発作にしても、すぐに出てきて、すぐに改善してしまう人もいれば、なかなか改善せず、改善したと思ったら、本格的な脳卒中の症状が始まるということがあります。
「脳卒中の人の話を聞いたら自分はまだ大丈夫」と気軽に考えてしまう人もいますが、この考えが一番危険です。他の人の容態が自分の容態ということはまずなく、脳卒中というのは人によってその姿を変えていきます。ある人が急激な回復をしても、ある人はなかなか回復せず悪化の一途を辿ってしまうこともあります。

大切なことは「一過性虚血発作」が出てきたら、それはすぐに診察を受けるべき点であるということです。「一過性虚血発作」は決して脳卒中の前段階ということではありません。前段階と言う言葉は変に安心感を生んでしまい、また「一過性」という言葉もまた危機意識を低めてしまうかもしれません。ですが、一過性であっても血流障害が身体障害として出てきているため、立派な「脳卒中」と考えることをオススメします。脳卒中の症状は個人差があることから、一過性虚血発作の段階で対処をできるかどうかで致命的な症状になるかどうかの明暗を分けてしまうことも珍しくありません。

出てきたらほぼ間違いなく脳卒中である症状

体が思っている通りに動かない、呂律が上手く回らなくなるという症状が出てきたら、これは高確率で脳卒中です。この症状を放置しておくことはできません。「疲れている」と判断をしてしまいがちですが、疲れからくるこのような症状は意識が動作や行動に向かないことで起こってきます。しかし脳卒中のこれらの症状は、明らかに脳の指令が上手く行っていない、脳が機能していないことで起こってきます。自分の気づかない部分で、自分の思ってもいないような動作をしてしまうため、明らかにおかしいと気づけることが多いです。

めまいが出てきたというのはどうか・・・

正直なところ、めまいが出てきただけで脳卒中であるとは判断できません。悪性ではないめまいもあるため、これだけで「脳卒中」と判断してしまう必要はないでしょう。ただ、上記の体が思っている通りに動かない、呂律が回らないという症状が出てきたら、めまいも脳卒中の症状の1つになります。また明らかにバランスを取ることができない、立っていることができないという場合も注意が必要です。(ただ、脳卒中でバランスを取ることができない場合、高確率で身体機能の動きに異常が出てきているはずです。そのため「バランスが取りにくいな」と思う前に、体が思うとおりに動かないと思うものです)

激しい頭痛が出てきている時

激しい頭痛が出てきている時というのは非常に危険な状態です。またあまりにもひどいめまい(激しい頭痛と一緒に出てくることが多いです)があり、吐き気がひどく、寝てもいられないという場合は、脳卒中が本格的な症状を見せ始めている証拠とも考えられます。この段階になってしまった場合、救急車を呼ぶことが大切です。早期対処が明暗を分け、この段階で誰も助けてくれる人がいない、救急車を呼べないような状態になってしまうと、生存率はとても低くなってしまい、生存をしても障害が大きく残ってしまう可能性が高くなります。できればこのような状態になる前に、検査・治療を受けておきたいものです。


脳卒中の原因はいたるところにあるが・・・

脳卒中の原因というのは正直なところ、生活習慣に大きく関連をしているので、全てを予防していくことは不可能に近いです。反面人の体は脳卒中を引き起こさないような仕組みを作っており、実はそう簡単に血管障害を引き起こしてしまうこともないのです。

脳卒中を引き起こしてしまう人というのは、身体機能を顧みず暴飲暴食をしてしまう人です。身体機能が低下してしまえば、当然血管障害を予防する機能も落ちてしまい、脳卒中のリスクはあがります。
お酒を毎日飲む、タバコを吸い過ぎる等、身体機能を大幅に超えてしまう負荷を体にかけてしまうようなことがあれば、たとえ栄養バランスの良い食事をしていても、脳卒中のリスクはあがります。

栄養をしっかり取る、運動をするというのも身体機能を上げて、脳卒中を予防していくことにつながります。お酒を飲みすぎた翌日は体に優しいものを食べる、暴飲暴食はしないという基本的なことを心掛けていくことが脳卒中を予防していく上でとても大切です。原因を排除していくことも大切ですが、身体機能を高めていく・許容範囲を超えないようにするということもとても大切です。原因全てを排除しようとしてしまうと、それが大きなストレスになり、別の症状を引き起こしてしまう可能性はあります。